採用代行(RPO)の費用相場はいくら?月額の分布・料金公開15社の一覧・見積書の見方【2026年10月更新】

2026-08-21
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2026-10-05

採用代行(RPO)の月額費用は10〜20万円の回答が最多ですが、40万円以上も合計52.3%あり、中央値は40〜60万円の帯です(BOXIL Magazine 342人調査)。料金を公開している15社の一覧、初期費用と契約期間を含めた総額、人材紹介との損益分岐、見積書の実物まで採用代行会社HeaRが解説します。(2026年10月更新)

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この記事のポイント

  • 採用代行(RPO)の月額費用で最も回答が多い価格帯は月10〜20万円(18.8%)です。ただし40万円以上の回答も合計52.3%あり、回答を安い順に並べたときの真ん中(中央値)は40〜60万円の帯に入ります(BOXIL Magazineの342人調査を、HeaRが分布から集計)。
  • 月額を決めるのは会社の「格」ではなく、任せる業務の範囲×量(スカウト通数・媒体数・対象職種数・業務範囲)の掛け算です。
  • HeaRが採用代行47社の公式サイトを調べ、料金の実額か下限の目安を公開している15社の金額を一覧にしました(2026年10月5日時点)。下限は月20万円台に集まっています。
  • 初期費用は5〜10万円未満の回答が最多(17.7%)、年間の稼働期間は3か月が最多(20.7%)です。比較は「初期費用+月額×契約月数+媒体費」の総額で行ってください。
  • 理論年収500万円・紹介手数料35%で試算すると、月30万円×6ヶ月の採用代行は、2名以上の採用で人材紹介より安くなります(媒体費を除いた比較)。
  • 見積書は「業務範囲」「工数」「単価」の3点が明記されているかで比較します。この記事ではHeaRの見積もり実物をもとに見方を解説します。
  • AI型RPO(AI採用代行)の公開料金も月20万〜40万円で、従来型と同じ帯です。差は「同じ月額でカバーできる業務量」に出るため、見積もりは「月額あたりの処理量」で比べてください。

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採用代行(RPO)の費用相場はいくら?【料金体系別早見表】

採用代行(RPO)の月額費用は、10〜20万円の回答が18.8%で最も多い一方、40万円以上の回答も合計52.3%あります。従量課金型はスカウト1通150〜2,000円、成果報酬型は採用1名あたり60万〜120万円程度が目安です。最多層だけで予算を組むと、範囲と量を広げた契約では足りなくなります。

月額費用の分布(342人調査)

BOXIL Magazineが採用代行の導入に携わった342人に実施した調査では、月額費用の回答は次のように分布しました。原典の12区分を8区分にまとめ、HeaRで累計を足しています。

月額費用回答の割合安い順の累計
5万円未満4.6%4.6%
5万〜10万円未満13.8%18.4%
10万〜20万円未満18.8%(最多)37.2%
20万〜40万円未満10.5%47.7%
40万〜60万円未満14.2%61.9%
60万〜80万円未満8.6%70.5%
80万〜100万円未満9.5%80.0%
100万円以上20.0%100.0%

出典: BOXIL Magazine「採用代行(RPO)の費用相場」(boxil.jp/mag/a8409)。調査主体はスマートキャンプ株式会社、インターネット調査、調査期間は2025年11月25日〜12月2日、月額費用の回答は325人。100万円以上は原典の5区分(100万〜150万円未満5.2%・150万〜200万円未満3.4%・200万〜300万円未満3.4%・300万〜500万円未満5.2%・500万円以上2.8%)の合計です。

この表から読めるのは、価格帯が「10〜20万円」と「40万円以上」の2つの山に分かれている点です。20〜40万円の回答は10.5%と少なく、ここを境に契約の中身が変わると考えられます。月10〜20万円はスカウト送信や応募者対応など業務を絞った契約、40万円以上は採用業務全般や複数職種をまとめて任せる契約、と読むのが実務の感覚にも合います。

調査の回答者は、どの企業規模・何職種分の契約かまでは分かれていません。100万円以上の回答には、大企業が全社の採用業務をまとめて委託している契約も含まれると見るのが自然です。自社の予算を考えるときは、次の章以降の「料金を公開している会社の実額」と「任せる範囲×量」の考え方と合わせて見てください。

範囲と量で月額はどこまで変わるか

採用代行の月額は、任せる業務の範囲(スカウト送信のみか、書類選考・日程調整・分析改善まで含むか)と量(スカウト通数・媒体数・対象職種数)の掛け算でほぼ決まります。まるごと人事の解説では、月額一律型は一部業務で月10万円台〜、採用業務全般で月40万円前後〜としています。

採用代行を提供するHeaRの実感では、範囲か量のどちらかを絞った契約は月10〜20万円台、範囲を広く・量を多く任せる契約では月25〜50万円程度が中心です。10〜20万円・40万円以上は外部調査の数字、25〜50万円は採用代行会社であるHeaRが日々の見積もりの現場で見ている水準です。出どころの違う数字として参考にしてください。

料金体系別の早見表

料金体系相場の目安向いているケース
月額固定型最多回答は月10〜20万円。40万円以上の回答も合計52.3%(342人調査)。一部業務なら月10万円台〜、採用業務全般なら月40万円前後〜(まるごと人事)継続的に一定量の採用業務を委託したい企業
従量課金型スカウト1通150円〜(BOXIL)・1通1,000〜2,000円(まるごと人事)、応募者対応 月2〜10万円、面接代行1回1万円〜業務の一部だけをスポットで委託したい企業
成果報酬型採用1名あたり60万〜120万円程度初期費用を抑えたい・採用0名なら費用ゼロにしたい企業
ハイブリッド型月額固定(低め)+成果報酬の組み合わせ。公開例ではリクルーター代行 1名月50万円〜+成果報酬30万円(承諾者1名あたり)継続業務と成果の両方に予算配分したい企業

同じ料金体系でも金額に幅があるのは、委託する業務範囲の広さ・職種の難易度と希少性・採用人数と契約期間・担当者に求める専門性の4つが主な変動要因になるためです。特に職種の難易度は影響が大きく、母集団の多い職種(営業・事務など)と、母集団の少ない職種(エンジニア・施工管理・電気技師などの専門職)とでは、同じ業務範囲を委託しても実際の工数が異なります。自社の見積もりが相場より高い・安いと感じたときは、まずこの4要因のどれに当てはまるかを確認すると、金額の妥当性を判断しやすくなるでしょう。

料金を公開している採用代行はどこ?【15社の公開料金一覧】

HeaRが採用代行47社の公式サイトを調べ、2026年10月5日に金額を確認できたのは15社でした(実額11社・「月額◯万円〜」の下限の目安だけが4社)。公開されている金額は月3万円弱から月70万円まで幅があり、下限は15社中7社が月20万円台です。

料金ページを持たず「要問い合わせ」としている会社が多いため、相場の調査だけでは「実際にどこがいくらか」が分かりません。そこで、公式サイトで金額を確認できた15社を下限の安い順に並べました。

サービス(運営会社)公開されている料金初期費用・契約期間の記載主な対象・型
採善策(bサーチ)運用+支援 1媒体29,800円〜、応募者対応込み268,000円〜初期費用0円中途・営業職に強いスカウト代行
ONE中途 月7万円〜・月9万円〜、新卒 月18万円〜(税抜・求人広告掲載料は別)—求人広告と一体の運用
i-recruiting(ESSTNER)月116,000〜152,000円(税抜)12ヶ月契約116,000円、6ヶ月契約136,000円、3ヶ月契約152,000円オンラインアシスタント型(月40時間〜)
サブスク人事部(オトラビスタ)月20万円〜(税別・モニター価格10万円〜)初期費用10万円(税別)・最低3ヶ月IT職種のスカウト運用
ネオキャリア ※目安月20万円〜(テスト導入)、月38.5万円〜—新卒・中途・アルバイトの総合型
uloqo PRO(プロジェクトHRソリューションズ)※目安月20万円〜—IT・デジタル人材起点のコンサル型
クリーク・アンド・リバー社 ※目安月20万円〜(ノンコア業務のみ)—デザイナー・クリエイター特化
CASTER BIZ recruiting(キャスター)MINIMUM 月25万円(月40時間)、STANDARD 月40万円(月70時間)(税別)初期費用0円戦略から入社までの総合型
まるごと人事(ライト)月25万円(税別)初期費用10万円(税別)・最短1ヶ月中途中心の総合型
WHOM ※目安25万円〜(ミニマム)—ダイレクトリクルーティング・ハイクラス
HeaR(RPO・スカウト運用)月30万円〜初期費用0円・6ヶ月〜新卒・中途・エンジニアのAI×専属チーム運用
CORNERダイレクトリクルーティング 月32万円、リクルーター 月64万円(いずれも週16時間の想定・一例)初期費用0円人事のプロ人材のシェアリング
Remoba採用(Enigol)スタンダード 月35万円、プレミアム 月65万円スタンダード3ヶ月〜、プレミアム6ヶ月〜オンライン完結の総合型
PRO SCOUT(VOLLECT)80時間プラン 月40万円〜、120時間プラン 月70万円〜12ヶ月契約で割引中途のスカウト代行特化
変革RPO(レジェンダ)リクルーター代行 1名月50万円〜+成果報酬30万円(承諾者1名あたり)最低契約期間1カ月〜新卒・中途・常駐型

※HeaRによる各社公式サイトの確認(2026年10月5日時点)。「※目安」は下限の金額だけを公開している会社です。税込・税別の表記は各社の公式サイトに従い、記載のないものは「—」としています。最新の料金と条件は各社に直接確認してください。

一覧から読み取れる3つのこと

  • 月20万円未満から始められるのは、業務を絞った型:下限が月20万円未満の3社は、スカウト代行・求人広告と一体の運用・オンラインアシスタントのいずれかです。採用業務を広く任せるなら、月20万円台からが現実的な出発点になります
  • 月額が上がるほど、時間か人を買う料金の付け方になる:下限が月30万円を超える4社のうち3社は、PRO SCOUTの「80時間プラン」、CORNERの「週16時間」、レジェンダの「リクルーター代行1名」のように、稼働時間や専任のリクルーターを買う形です。CASTER BIZ recruitingも月40時間・月70時間とプランごとの稼働時間を明記しています。月額だけでなく「その金額で何時間・何人が動くか」で比べてください
  • 初期費用を公開しているのは15社中6社:0円が4社(採善策・CASTER BIZ recruiting・CORNER・HeaR)、10万円が2社(サブスク人事部・まるごと人事)です。残りは記載がないため、見積もりの段階で必ず確認してください。初期費用の相場は次の章で詳しく解説します

15社それぞれの得意領域・対応範囲・生成AIへの対応は、採用代行(RPO)おすすめ47選の横断比較表で比べられます。料金を公開していない会社を含めて候補を広げたいときも、47選の一覧から探してください。

初期費用と契約期間を含めると、総額はいくら?

採用代行の総額は「初期費用+月額×契約月数+媒体費」で決まります。初期費用は5〜10万円未満の回答が最多(17.7%)、年間の稼働期間は3か月の回答が最多(20.7%)で、6か月以内が74.1%です。月額25万円・初期費用10万円で6ヶ月契約なら、媒体費を除いて160万円になります。

月額だけを比べると、初期費用の有無や最低契約期間の違いで、実際に払う金額の順位が入れ替わることがあります。この章では、342人調査の初期費用と稼働期間の分布を見たうえで、総額の計算のしかたを順に見ていきましょう。

初期費用の分布

初期費用回答の割合
0円6.1%
1円〜5万円未満7.9%
5万〜10万円未満17.7%(最多)
10万〜20万円未満16.5%
20万〜40万円未満14.3%
40万〜100万円未満18.6%
100万円以上19.0%

出典: BOXIL Magazine 342人調査(初期費用の回答は328人)。原典の13区分を7区分にまとめています(端数処理のため合計は100.1%)。

初期費用が20万円未満の回答は合計48.2%で、ほぼ半数です。一方で100万円以上も19.0%あります。初期費用の名目には、業務フローの設計、媒体アカウントの開設・設定、求人票やスカウト文面の初期作成などが入ることが多く、最初に作る量が多い契約ほど高くなります。公開料金の15社では、初期費用0円が4社、10万円が2社でした。

稼働期間(契約期間)の分布

同じ調査で年間の稼働期間を見ると、3か月以内が33.3%、4〜6か月が40.8%、7〜12か月が26.1%でした。最も多いのは3か月(20.7%)、次いで6か月(16.5%)、4か月(15.6%)です。

公開料金の中では、まるごと人事ライトが最短1ヶ月、サブスク人事部が最低3ヶ月、Remoba採用がスタンダード3ヶ月〜・プレミアム6ヶ月〜、HeaRのRPO(スカウト運用)が6ヶ月〜を基本としています。スカウトの返信率や書類選考の基準は、運用を始めてから2〜3ヶ月かけて改善していくことが多いため、3ヶ月で終える契約は「立ち上げで終わる」ことになりがちです。試験導入なら3ヶ月、効果まで見るなら6ヶ月を目安に、最低契約期間と中途解約のルールを確認してください。

総額の計算例

条件計算総額(媒体費を除く)
まるごと人事ライト(月25万円・初期10万円、いずれも税別)を6ヶ月10万円+25万円×6ヶ月160万円
CASTER BIZ recruiting MINIMUM(月25万円・初期費用0円、いずれも税別)を6ヶ月0円+25万円×6ヶ月150万円
HeaRのRPO・スカウト運用(月30万円〜・初期費用0円)を6ヶ月0円+30万円×6ヶ月180万円〜

※公開料金をもとにHeaRが計算した例です。実際の金額は任せる範囲と量で変わります。同じ月25万円でも、初期費用の有無で6ヶ月の総額は10万円変わります。稼働時間(CASTER BIZ recruitingは月40時間)や業務範囲も合わせて比べてください。

総額で見るときに外しやすいのが媒体費です。ダイレクトリクルーティングや求人広告の利用料、媒体側の成功報酬は、採用代行の月額とは別に発生するのが一般的です(HeaRも媒体費は別途)。媒体費の目安は求人広告・採用媒体の費用相場で解説しています。

料金体系は4種類 — 月額固定・従量課金・成果報酬・ハイブリッドの違いは?

採用代行の料金体系は、月額固定型・従量課金型・成果報酬型・ハイブリッド型の4種類です。342人調査(複数回答・336人)でも、月額固定が217人、従量課金が216人、成果報酬が104人と、月額固定と従量課金が主流でした。依頼範囲の広さと、採用が「決まる確度」への予算配分の考え方で選ぶ体系が変わります。

月額固定型の相場と向き不向き

月額固定型は、スカウト送信・書類選考・面接の日程調整など委託する業務範囲を決め、毎月定額を支払う体系です。BOXIL Magazineは月額固定の典型を月10万〜40万円とし、まるごと人事は一部業務で月10万円台〜、採用業務全般で月40万円前後〜としています。前の章の分布の通り、40万円以上の契約も半数を超えます。

  • 概要:委託する業務範囲を契約時に固定し、毎月同額を支払う。工数が増えても追加費用が発生しにくい(範囲外の業務は別途)。
  • メリット:予算が読みやすい。稟議に通しやすい。継続的な採用活動に向く。
  • デメリット:採用0名でも費用が発生する。閑散期は割高に感じやすい。
  • 向いているケース:通年採用・複数職種の同時採用など、継続的に一定量の業務が発生する企業。

月額固定型を検討する際は、「ライト」「ミドル」「包括」といったプラン名だけで判断せず、そのプランに実際どの業務が含まれるかを個別に確認することが重要です。同じ「ミドルプラン」という名称でも、会社によって面接の日程調整が含まれるか、書類選考のフィードバック作成まで含むかは異なります。稟議に出す前に、委託業務の一覧を書面で受け取っておくと後工程がスムーズです。

範囲を広く任せる場合の実額例として、HeaRのRPO(スカウト運用)は月額30万円〜・初期費用0円(契約期間は6ヶ月〜が基本)です。含まれる業務は媒体選定・掲載準備/セットアップ・求人票作成/修正・スカウト対象のリストアップ・スカウト文面作成/修正・スカウト送付・分析/改善・日程調整の8項目で、隔週の定例ミーティングが付きます。

媒体費用や媒体側の成果報酬は別途で、これは採用代行会社に共通する注意点です。なお、記事や採用ピッチ資料などのコンテンツ制作は、HeaRでは基本的に別料金(プラスいくら方式)としています。会社によってはRPOの月額に記事制作・求人票作成・ナビ媒体運用まで含めるケースもあるため、何が含まれ何が別料金かは見積もり時に必ず確認してください。

従量課金型の相場と向き不向き

従量課金型は、スカウト送信・応募者対応・面接実施など、依頼した作業の量に応じて費用が積み上がる体系です。目安はスカウト1通150円〜(BOXIL)または1通1,000〜2,000円(まるごと人事)、応募者対応が月2〜10万円、面接代行が1回1万円〜です。スカウト単価の幅が広いのは、送付だけか、対象者の選定と文面の個別作成まで含むかの違いによります。

  • 概要:業務単位ごとに単価が設定され、実施量に比例して請求される。
  • メリット:使った分だけの支払いで無駄が出にくい。業務の一部だけを切り出して依頼できる。
  • デメリット:採用が難航して作業量が増えると想定より高額になりやすい。月次の予算が読みにくい。
  • 向いているケース:特定業務(スカウト送信のみ、面接の日程調整のみ等)だけを外部化したい企業。繁忙期のスポット活用。

従量課金型は単価だけを見ると割安に感じやすい体系ですが、「想定送信数」を超えた分の単価が契約時と同じかどうかを確認しておく必要があります。想定件数を大きく超える運用になった場合、単価が据え置きなのか、超過分に別の単価が適用されるのかで、月々の総額は大きく変わります。

成果報酬型の相場と向き不向き

成果報酬型は、採用が決定した時点で初めて費用が発生する体系です。目安は採用1名あたり60万〜120万円程度で、人材紹介の紹介手数料と比べながら検討されることの多い体系です。

  • 概要:採用0名なら費用は発生しない。契約時に初期費用や月額基本料が別途かかる場合もあるため要確認。
  • メリット:初期投資を抑えられる。成果に連動するため依頼側と受託側の利害が一致しやすい。
  • デメリット:1名あたりの単価は他の体系より高くなりやすい。急ぎの採用では受託側の優先度が下がるリスクもある。
  • 向いているケース:採用予算を「決まったときだけ」払いたい企業。中途採用など人材紹介と比較検討しているケース。

成果報酬型を選ぶ際は、「採用決定」の定義を契約書で確認してください。内定承諾の時点で費用が発生する契約と、入社後の試用期間を経てから発生する契約とでは、早期離職時の返金規定にも差が出ます。この点は後述の見積もりチェックリストでも確認項目として挙げています。

ハイブリッド型の相場と向き不向き

ハイブリッド型は、月額固定(比較的低めの基本料)と成果報酬を組み合わせた体系です。公開例では、レジェンダの変革RPOがリクルーター代行を1名月50万円〜+成果報酬30万円(承諾者1名あたり)としています。解説記事で取り上げられることは少ないものの、実務では採用代行会社が個別提案として組むケースも多い体系です。

  • 概要:基本業務は月額固定でカバーしつつ、採用決定時に成果報酬を上乗せする。
  • メリット:月額固定型より基本料を抑えられる。従量課金型より予算の下限が読める。
  • デメリット:体系が複合的なため見積書が分かりにくくなりやすい(後の章のチェックリストで確認を)。
  • 向いているケース:継続的な業務委託と採用成果の両方に予算を配分したい企業。長期契約を検討している企業。

なぜ月10万円の会社と月30万円の会社があるのか?

月額を決めるのは会社の「格」ではなく、スカウト通数・媒体数・対象職種数・業務範囲(送信のみか、書類選考・日程調整・分析改善まで含むか)の4つの掛け算です。月10万円と月30万円の差は、任せる範囲と量の差だと捉えてください。

同じ料金体系の中でも月額が大きく変わるのは、この4つの要因が積み上がるためです。

  • スカウト通数:月あたりの送信数が多いほど、文面作成・送付・返信対応の工数が増え、単価に反映されます。
  • 媒体数:求人媒体・ダイレクトリクルーティングサービスを併用するほど、媒体ごとの選定・セットアップ・運用の工数が積み上がります。
  • 対象職種数:同時並行で採用する職種が増えるほど、求人票の作成・スカウト文面の出し分けなど個別対応が増える点に注意が必要です。
  • 業務範囲:スカウト送信のみに絞るか、書類選考や日程調整まで含めるかで、そもそもの委託範囲が変わる点も見落とせません。

つまり価格差は、「安い会社・高い会社」の差というより、契約に含める範囲と量の差です。同じ会社でも、送信業務だけを少量任せれば月10万円台に収まりますし、媒体選定から求人票の磨き込み、書類選考・日程調整・分析改善まで広く任せれば月30万円を超えていきます。比較するときは月額の数字だけを並べるのではなく、「その金額で、どの業務を、どれだけの量やってくれるのか」を揃えて見てください。

もう1つ見落とされやすいのが、記事や採用ピッチ資料などのコンテンツ制作を月額に含むかどうかです。会社によっては、求人記事の執筆や求人票作成、ナビ媒体の運用までRPOの月額に含めるケースがある一方、HeaRのようにコンテンツ制作を基本的に別料金(プラスいくら方式)とする会社もあります。一見安いプランほど、こうしたコンテンツ制作がすべて追加費用になっていることがあり、実際に制作物まで発注すると総額では価格差が縮むことも珍しくありません。

雇用形態・職種別の費用相場は?

雇用形態別の費用相場は、新卒採用が月5〜70万円、中途採用が月10〜80万円、アルバイト・パート採用が月1〜30万円程度です。エンジニアやハイレイヤーの採用代行は月40〜100万円程度と一段高く、スカウト対象者の母数が少なく1件あたりの工数が増えることが理由です(いずれもまるごと人事の解説による)。

雇用形態・職種別の費用相場

区分月額費用の目安
新卒採用月5万〜70万円程度
中途採用月10万〜80万円程度
アルバイト・パート採用月1万〜30万円程度
エンジニア採用・ハイレイヤー採用月40万〜100万円程度

出典: まるごと人事「料金公開されている採用代行(RPO)10社比較」(marugotoinc.jp/blog/rpomarketprice・2026年9月16日更新)。

職種別では、営業職・事務職など母集団の多い職種は従量課金型でも比較的低単価で運用できます。エンジニアなど専門職は求人媒体・スカウトサービス上の母集団自体が少なく、1通あたりの返信獲得コストが上がりやすいため、月額固定型でも上位のレンジになりやすいとされます。施工管理・電気技師などの技術職や経営幹部クラスの採用も、対象となる候補者数自体が少ないため同様です。同じ営業職でも法人向けソリューション営業のように要件を絞ると、母集団は一気に小さくなります。「職種名」だけでなく「要件の絞り込み度合い」が難易度と金額を左右する点に注意してください。

一方、HeaRでは職種によって価格をほとんど変えていません。スカウト対象者のリストアップやスカウト文面の作成・送付、日程調整といった業務のプロセス自体は、営業職でもエンジニア職でも大きくは変わらないためです。前の章で解説した通り、価格を左右する主因は職種そのものではなく、スカウト通数・媒体数・業務範囲であり、職種の難易度はその中の一要因にすぎないというのがHeaRの実務上の位置づけです。

雇用形態と職種を掛け合わせると、費用の変動要因はさらに増えます。同じ中途採用でも、営業職の増員採用とエンジニアのハイスキル採用では、必要なスカウト送信数も選考プロセスの工数も異なります。見積もり時点で「どの職種を」「何名」採用したいのかを具体的に伝えるほど、精度の高い金額が返ってきやすくなるでしょう。新卒採用に絞った委託範囲と費用は新卒採用の採用代行(RPO)で詳しく解説しています。

面接代行やスカウト代行など、業務単位で依頼するといくら?【業務別の相場】

業務単位の目安は、スカウト送信が1通150〜2,000円、応募者対応(日程調整を含む)が月2〜10万円、書類選考などの選考実務が1件1,000〜5,000円、面接代行が1回1万円〜です。採用代行は業務単位で切り出して依頼でき、月額一律型ではこれらの多くが月額に含まれます。

業務別の相場表

業務業務単位で頼む場合の目安月額一律型での扱い(まるごと人事の整理)
採用計画の立案・要件定義30〜50万円月額に含まれる
媒体の選定・運用(媒体管理)月5〜20万円月額に含まれる
スカウト送信1通1,000〜2,000円(送付のみの安い型は1通150円〜)月額に含まれる
応募者対応(日程調整を含む)月2〜10万円月額に含まれる
選考実務(書類選考など)1件1,000〜5,000円月額に含まれる
面接代行1回1万円〜会社による(回数の上限を決めて月額に含める形が多い)
面接設計・面接官トレーニング30〜50万円(初期設計のみ)月額に含まれる
内定者フォロー〜入社手続き1件5,000〜10,000円月額に含まれる
エージェント対応10〜20万円月額に含まれる
採用広報記事の制作5〜20万円月額に含まれる(HeaRは別料金)
採用ピッチ資料の制作1件25〜80万円月額とは別料金

出典: まるごと人事「料金公開されている採用代行(RPO)10社比較」の業務内容別の表(2026年9月16日更新)。スカウト1通150円〜はBOXIL Magazineの解説、面接代行1回1万円〜はBOXIL Magazineの解説とレジェンダの公開料金による。説明会やインターンシップの運営代行は、今回確認した原典に単価の記載がなかったため載せていません。個別に見積もりを取ってください。

新卒採用で面接代行の費用が読みにくい理由

新卒採用の面接代行費用は「1回いくら」の単価より、面接が集中する時期の件数で総額が決まります。3〜5月に一次面接が1日10件以上入る企業では、従量型だと月の請求額が読みにくく、月額型で件数上限を決めておく方が予算管理はしやすくなります。逆に通年で月数件しか面接がない企業は、従量型の方が無駄がありません。

面接代行の見積もりでは、次の3点が単価に反映されます。同じ「面接代行」でも会社によって単価が倍近く違うことがあり、その差は多くの場合この3点の差です。

  • 面接1回の所要時間と評価シートの様式
  • 面接官の経験(自社の職種・業界の面接経験があるか)
  • フィードバックの納期

HeaRでは面接代行(最終面接以外)を「月◯回までは月額に含め、上限を超えた分は1回あたりの従量課金」という月額+従量の組み合わせで提案することが多くなっています。採用の繁忙期に回数が読めない企業でも、月額で下限を固定しつつ超過分だけを払う形にできるためです。超過分の1回あたり単価は、エンジニア職か営業・ビジネス職かといった職種で少し変わります。面接官に求める専門性が違うためで、見積もりを比較するときは「月額に含まれる回数」と「超過1回あたりの単価」を職種ごとに揃えて見てください。

見積書はどう見ればいい?【HeaRの見積もり実物で解説】

採用代行の見積書は、「支援概要」「詳細」「期間」「単位」「単価」「数量」「金額」「備考」の8項目で構成されているかで比較の精度が変わります。HeaRが実際にお客様へ提出している見積書もこの構造になっており、どの業務にいくら払っているのかを1行ずつ確認できます。

多くの採用代行会社の見積書は「月額◯◯万円(一式)」という総額表示のみで、内訳が示されないケースが少なくありません。この形式自体が不誠実というわけではありませんが、発注側からすると「何にいくら払っているのか」が見えず、他社と比較検討する際の基準を作りにくいという弱点があります。業務項目ごとに詳細と単価を分解して提示できる会社は、それだけ自社の業務プロセスを可視化・標準化できている証拠でもあります。

以下は、HeaRのRPO(スカウト運用)の見積書サンプルです。実際の見積書は依頼内容に応じて行が増減しますが、構造は共通しています。

見積書サンプル(HeaRのRPOの例)

支援概要詳細期間単位単価数量金額備考
RPO(スカウト運用)・媒体選定
・掲載準備/セットアップ
・求人票作成/修正
・スカウト対象のリストアップ
・スカウト文面作成/修正
・スカウト送付
・分析/改善
・日程調整
6ヶ月〜月30万円〜130万円〜・媒体費用/媒体の成果報酬は別途
・隔週定例ミーティング付き
・記事制作/採用ピッチ資料等の制作物は別料金

なお、最低契約期間(HeaRの場合は6ヶ月〜)などの契約条件は、見積書ではなく契約書で正式に取り決めるのが一般的です。見積書は「金額と業務範囲のすり合わせ資料」、契約書は「条件の正式な取り決め」と役割を分けて確認してください。

見積書を受け取ったら、以下の3点を確認してください。

  1. 「詳細」列で業務範囲がどこまでか:スカウト送信だけなのか、書類選考・日程調整まで含むのかで、実務上の負荷は大きく変わります。
  2. 「備考」欄にこそ、総額が変わる条件が書いてある:媒体費用・成果報酬が別途かどうか、媒体数によって金額が変動するか、修正回数に上限があるか等は備考欄に書かれることが多く、見落とされがちです。
  3. 制作物が「詳細」に含まれているか、別料金か:記事制作や採用ピッチ資料などの制作物をRPOの月額に含める会社と、別料金にする会社があります。何が込みで何が別かは会社ごとに異なるため、見積もり時に必ず確認してください。

上記に加えて、以下のチェックリストでも確認してみてください。項目ごとに、なぜ確認が必要かも併記します。

採用代行の見積もりチェックリスト

  • 委託する業務範囲が「スカウト送信」「書類選考」「面接の日程調整」など項目ごとに明記されているか:範囲が曖昧だと、契約後に「これは対応範囲外」というトラブルが起きやすくなります。
  • 各項目の工数(時間または件数)が示されているか、それとも「一式」でまとめられていないか:工数が見えないと、想定より作業量が少なくても金額交渉の材料になりません。
  • 単価の算出根拠(時間単価か、件数単価か)が説明されているか:根拠が示されない見積もりは、他社との横並び比較が難しくなります。
  • 契約期間・最低契約期間が明記されているか:短期の試験導入を想定している場合、最低契約期間が長いとミスマッチ時の解約が難しくなります。
  • 範囲外の追加業務が発生した場合の費用ルールが記載されているか:次の章で解説する追加費用トラブルの多くは、この項目が未確認のまま契約したケースです。
  • 初期費用・解約時の違約金の有無と金額:月額費用だけでなく、契約開始時・終了時に発生する費用も含めて総額を比較してください。
  • 成果報酬型の場合、「採用決定」の定義(内定承諾時か、入社時か、試用期間経過後か):定義次第で、早期離職時の返金の有無が変わります。

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追加費用はなぜ発生する?よくある2パターン

追加費用が発生する主なパターンは、もともと契約していた数量を積み増す「契約ボリュームの増加」と、歩留まりや集客効果を高めるためのコンテンツを追加する「コンテンツ制作のタイミング」の2つです。契約前にこの2つの費用ルールを確認しておくことで、想定外の請求を防げます。

契約ボリュームの増加

もっとも多いのが、契約時に決めた数量の枠を超えて依頼するパターンです。スカウト通数を当初の想定より増やす、面接件数を増やすなど、もともと契約していた業務の量を積み増す形で追加費用が発生します。この超過分の単価が契約時と同じかどうかは会社によって異なるため、見積もり時に確認しておくと後の交渉がスムーズです。

コンテンツ制作のタイミング

もう1つが、歩留まり・集客効果を最大化するための制作物を追加するタイミングです。スカウトの返信率を上げるための添付記事制作や、面接辞退率を下げるための採用ピッチ資料制作など、成果を底上げするコンテンツを作る場面で追加費用が発生します。HeaRでは、こうした制作物は最初からRPOの月額費用に含めず、別料金として明示する方式です。

契約前に、コンテンツ制作の扱い(込みか別か)と、数量を増やしたときの単価を確認しておくと、後から総額が想定より膨らむ事態を避けやすくなります。前の章のチェックリストにある通り、この点が見積書に明記されていない場合は、契約前に確認することをおすすめします。

採用代行と人材紹介、何名採用すると代行のほうが安くなる?【採用人数別の損益分岐】

理論年収500万円・紹介手数料35%で試算すると、人材紹介は1名175万円です。月30万円×6ヶ月の採用代行(180万円・媒体費別)は、1名なら人材紹介が安く、2名以上なら媒体費が170万円を下回る限り採用代行のほうが安くなります。採用人数が増えるほど、採用代行の1名あたり単価は下がります。

採用代行は、人材紹介と比べて「採用0名でも一定の費用が発生する」点で不利に見えるでしょう。一方で費用が採用人数に比例しないため、複数名を同時に採用する場合や通年で採用活動を行う場合は、総額で人材紹介を下回りやすくなります。どこで逆転するのか、数字を置いて確認してみましょう。

採用人数別の損益分岐(試算)

採用人数人材紹介(理論年収500万円×35%)採用代行(月30万円×6ヶ月・初期費用0円・媒体費別)採用代行の1名あたり安いのは
1名175万円180万円180万円人材紹介
2名350万円180万円90万円採用代行(媒体費170万円未満なら)
3名525万円180万円60万円採用代行(媒体費345万円未満なら)
5名875万円180万円36万円採用代行(媒体費695万円未満なら)

※HeaRによる試算。人材紹介の手数料率は契約ごとに異なるため、ここでは35%と置いています。採用代行はHeaRのRPO(スカウト運用)の下限月額で計算し、ダイレクトリクルーティングなどの媒体費は含みません。6ヶ月で上の人数を採用できるかは、職種と母集団によって変わります。

この表の読み方で大事なのは、採用代行の費用は「人数」ではなく「期間」で決まるという点です。同じ6ヶ月で3名採用できれば1名あたり60万円ですが、1名しか採用できなければ180万円になります。採用代行を選ぶなら、6ヶ月で何名採用する計画かを先に決め、その人数で人材紹介と比べてください。

自社採用(人事を1名雇用する場合)との比較

自社で人事担当者を新規に雇用する場合は、人件費(月給+社会保険料等)と求人広告費が固定費として継続して発生します。採用ノウハウが社内に蓄積する一方で、採用が忙しい時期・落ち着く時期に合わせた体制の調整は効きにくくなります。

費用対効果を判断する際は、金額の大小だけでなく「採用にかかる時間」も加味してください。人事担当者を新規に雇用する場合、採用ノウハウの立ち上げやスカウトサービスの選定・契約から始める必要があり、実際に採用活動が軌道に乗るまでに数ヶ月かかることが珍しくありません。採用代行はノウハウと運用体制をすでに持った状態で稼働を始められるため、「今すぐ採用を強化したいが社内にノウハウがない」というフェーズの企業ほど、金額だけでは測れない効果を得やすい傾向があります。採用にかける費用全体の考え方は採用コストの平均と算出方法、AIを入れた場合の効果の試算は採用ROIの計算方法で解説しています。

自社の概算費用を出す3ステップ

  1. 採用したい人数と職種を確定する:「エンジニア2名・営業3名」のように、職種別に人数を分けて考えてください。職種によって相場レンジが変わるためです。
  2. 委託したい業務範囲と期間を決める:スカウト送信のみか、書類選考・面接の日程調整まで含めるかで月額の目安がつきます。期間は試験導入なら3ヶ月、効果まで見るなら6ヶ月が目安です。
  3. 総額を出して人材紹介と比べる:「初期費用+月額×契約月数+媒体費」で総額を出し、採用予定人数で割って1名あたりを計算します。上の損益分岐表と同じ形で人材紹介と比べてください。

この3ステップで出した概算はあくまで目安のため、最終的には複数社から見積もりを取り、前の章のチェックリストで内訳を比較することをおすすめします。

「代行」ではなく採用の設計や体制づくりから相談したい場合は、費用の考え方そのものが別です。採用コンサルティングの費用相場で、月額顧問型・プロジェクト型の実額を解説しています。

費用で失敗しない採用代行会社の選び方

採用代行会社選びで費用面の失敗を避けるには、料金体系が自社の採用状況(採用人数・職種・時期による業務量の波)に合っているか、見積書の内訳が業務項目ごとに明記されているか、料金の実額か目安を公開しているかの3点を確認してください。47社のうち公式サイトで料金を確認できたのは15社で、残りは個別見積もりのため、複数社から見積もりを取って横並びで比較してください。

契約前に確認すべき5つの質問

  1. 委託範囲はどこまでか:スカウト送信のみか、書類選考・面接の日程調整・内定者フォローまで含むか。
  2. 月額費用に含まれる工数の上限はあるか:想定送信数・面接の日程調整件数を超えた場合の追加費用ルール。
  3. 成果報酬型の場合、返金規定はあるか:早期離職時に一部返金される契約かどうか。
  4. 最低契約期間と解約時のルールは何か:中途解約時の違約金の有無・金額。
  5. 担当者の実績・専門領域は自社の採用職種と合っているか:特にエンジニア採用など専門性が高い職種では、担当者の業界知識が費用対効果に直結する。

公開料金がある15社は前の章の一覧で比べられます。料金を公開していない会社も含めて見積もり依頼先を選ぶときは、採用代行(RPO)の選び方と採用代行(RPO)おすすめ47選を参考にしてください。

AI型RPO(AI採用代行)の費用は、従来型と比べていくら違う?【費用比較】

AI活用を明記している採用代行の公開料金は、CASTER BIZ recruitingが月25万円・月40万円(税別)、uloqo PROが月20万円〜、HeaRのスカウト運用が月30万円〜で、従来型と同じ帯に収まります。差は「安くなる」より「同じ月額で処理できる業務量が増える」形で現れます。

3つの方式で費用構造を比べる

採用業務にAIを使う方法は、大きく分けて次の3つです。費用の「型」が違うため、月額の数字だけを横に並べても比較になりません。

比較軸AIツール単体(自社で運用)従来型RPOAI型RPO
費用の型ツール利用料+自社担当者の人件費月額固定・従量・成果報酬(月10〜20万円が最多回答)従来型と同じ体系。AIのツール利用料が月額に込みか別かは会社によって異なる
月額が決まる変数ID数・処理件数・プラン任せる範囲×量任せる範囲×量。AIが担う工程は量の上限が上がる
見えにくいコストプロンプト設計と品質チェックの工数、担当者の学習時間担当者交代時の引き継ぎ、繁忙期の増員AIが作った文面・判定を人が確認する工程(Human in the Loop)の有無と、その工数が月額に含まれるか
向いている企業社内に運用担当を置ける採用業務を丸ごと任せたい任せつつ、同じ予算でスカウト通数や選考件数を増やしたい。将来の内製化も視野に入れたい

AI型RPOを名乗る会社の料金は公開されているか

HeaRが2026年8月末に採用代行47社の公式サイトを調べたところ、生成AIの活用を明記しているのは47社中6社、料金の実額を公開しているのは47社中12社でした(採用代行(RPO)おすすめ47選)。AIを掲げる会社でも、料金は「要問い合わせ」が大半です。AI活用を明記している6社と、参考としてツール型のAIスカウト代行1件を並べると次の通りです。

サービス(運営会社)料金体系公開されている実額AIが担う範囲(公式の記載)
HeaR(AI-RPO)月額固定(範囲×量で個別設計)公開(スカウト運用 月30万円〜)スカウト運用・書類審査・エージェント対応・日程調整。面接や候補者対応は専属チーム
CASTER BIZ recruiting(キャスター)月額固定・3プランMINIMUM 月25万円・STANDARD 月40万円(税別)、CUSTOMは個別提案「AIとプロがサポート」する体制を明記
uloqo PRO(プロジェクトHRソリューションズ)月額固定月額20万円〜AI採用課題診断・AI×採用内製化支援を明記
プロリク要問い合わせ非公開生成AIによる業務自動化・経歴書自動採点・メッセージ自動作成を明記
uloqo要問い合わせ非公開独自AIアプリ・AI×採用内製化支援を明記
ウィルオブ・ワーク要問い合わせ非公開生成AIによる文書作成の効率化・AIスキル診断に言及
(参考)ツール型のAIスカウト代行 例: サクルート従量課金スカウト送信1通300円〜・最短3ヶ月(公式サイト)文面生成・候補者選定・配信・日程調整までをAIと運用チームで実施

※2026年8〜10月時点の各社公式サイト・公開資料の記載に基づきます(料金は2026年10月5日に再確認)。最新の条件は各社に直接確認してください。

この表から読み取れるのは、AI型RPOの料金が従来型より一段安い帯に移っているわけではない、という点です。安くなっているのは「スカウト1通あたり」「書類選考1件あたり」の単価であり、月額の総額は任せる範囲と量で決まる構造は変わっていません。一段安い帯にあるのはツール型(AIがスカウトを送り、人の関与を最小にする型)で、こちらは1通数百円の従量課金が中心です。ただしツール型は、書類選考以降の工程や媒体・要件ごとの運用設計を自社で持つ前提になるため、従来型RPOやAI型RPOと同じ土俵の金額ではありません。

AI型RPOの見積もりで追加で確認する3点

従来型の見積書チェックリスト(前の章)に加えて、AI型では次の3点を確認してください。

  • AIが担う工程と、人が確認する工程の切り分け:スカウト文面の生成まではAI、送付前の確認は人、のように工程単位で明記されているか。「AI活用」とだけ書かれた見積もりは、実際にどこが自動化されるのか分かりません。
  • ツール利用料・API費用が月額に込みか別か:AI型RPOでは、代行費用とは別に生成AIやスカウトツールの利用料が発生する場合があります。備考欄に「ツール費用別途」とある場合は、月いくらかまで確認してください。
  • 利用する媒体の規約にAI運用が抵触しないか:たとえばビズリーチのシステム利用規約では自動巡回プログラムの使用が禁止されており、公式以外の外部自動化ツールをスカウト運用に持ち込むと規約に抵触するおそれがあります(ビズリーチの使い方・スカウト運用ガイドで解説)。媒体の公式AI機能の範囲で運用しているかは、費用以前に確認すべき点です。

発注側にとっての実務的な意味

見積書の比較軸が「月額いくらか」から「月額あたり何件のスカウト・選考をカバーできるか」に広がります。同じ月20万円の見積もりでも、月200通のスカウトと月600通では実質単価が3倍違います。AI型RPOを比較するときは、総額と一緒に「その金額で、どの工程を、月に何件」を揃えて見てください。

HeaRのAI-RPOは、スカウト運用・書類審査・エージェント対応・日程調整などの定型工程にAIを組み込み、面接や候補者との対話は専属チームが担う設計です。AIによる書類審査で工数を90%削減した工程もありますが、すべての案件に一律で適用するのではなく、企業ごとの採用要件と利用媒体に合わせてAIの活用範囲を設計します。費用は従来型RPOと同じ価格帯で、同じ月額のまま処理できる業務量を増やす形で価格差を出しています。AI型RPOの仕組みと従来型との違いはAI-RPOとは、サービスの詳細はAI-RPOのサービスページをご覧ください。

※AI活用範囲・度合いは媒体・要件により異なります。

よくある質問

Q. 採用代行の費用相場は月いくらですか?

A. 月額費用で最も回答が多い価格帯は月10万〜20万円(18.8%)ですが、40万円以上の回答も合計52.3%あり、中央値は40〜60万円の帯に入ります(BOXIL Magazineの342人調査をHeaRが集計)。スカウト代行など業務を絞った契約は月10〜20万円台、採用業務全般を任せる契約は月40万円前後〜が目安です。相場より大きく外れた見積もりが来た場合は、業務範囲や職種の難易度が影響していないか、見積書の内訳を確認してください。

Q. 料金を公開している採用代行会社はありますか?

A. あります。HeaRが採用代行47社の公式サイトを調べたところ、2026年10月5日時点で金額を確認できたのは15社(実額11社・下限の目安4社)でした。公開されている金額は月3万円弱から月70万円までで、下限は15社中7社が月20万円台です。15社の一覧は本文の「料金を公開している採用代行はどこ?」の章にまとめています。

Q. 月40万円以上の見積もりは高すぎますか?

A. 高すぎるとは限りません。342人調査では月額40万円以上の回答が合計52.3%あり、採用業務全般や複数職種をまとめて任せる契約ではよくある水準です。判断の基準は金額そのものより、見積書に業務範囲・工数・単価が明記されているかです。同じ範囲と量で他社の見積もりを取り、1業務・1件あたりで比べてください。

Q. 採用1名あたりの費用はどれくらいですか?

A. 成果報酬型の場合、採用1名あたりの費用は60万〜120万円程度が目安です。月額固定型を利用している場合は、「初期費用+月額×契約月数」を採用人数で割った金額が実質的な1名あたりコストになります。月30万円×6ヶ月なら、3名採用で1名あたり60万円、1名なら180万円です。

Q. 無料・低価格の採用代行はありますか?

A. 完全無料の採用代行サービスは基本的に存在しませんが、成果報酬型であれば採用が決まるまで費用は発生しません。ただし契約時に初期費用や月額基本料が別途かかる場合があるため、契約前に「採用0名の月に発生する費用」を必ず確認してください。低価格帯を探す場合は、業務範囲を絞った従量課金型やスカウト代行型から検討するのが現実的です。公開料金の中では、1媒体29,800円〜や月7万円〜といった例があります。

Q. 採用代行と人材紹介はどちらが安いですか?

A. 採用人数で変わります。理論年収500万円・紹介手数料35%の人材紹介(1名175万円)と、月30万円×6ヶ月の採用代行(180万円・媒体費別)を比べると、1名なら人材紹介、2名以上なら採用代行のほうが安くなります(媒体費が170万円未満の場合)。金銭面だけでなく、採用ノウハウを社内に蓄積したいかどうかも判断材料の一つになります。

Q. 初期費用はかかりますか?

A. かかる会社が多数です。342人調査では初期費用0円の回答は6.1%で、最多は5〜10万円未満(17.7%)、20万円未満の合計が48.2%でした。公開料金の15社では、初期費用0円が4社(採善策・CASTER BIZ recruiting・CORNER・HeaR)、10万円が2社(まるごと人事ライト・サブスク人事部)です。初期費用の名目には業務フローの設計費やスカウトツールの初期設定費などが含まれることが多く、内訳を尋ねれば具体的に教えてもらえるのが一般的です。

Q. 中小企業でも使えますか?費用を抑える方法はありますか?

A. 中小企業でも利用可能です。費用を抑えるには、業務範囲をスカウト送信や面接の日程調整など一部の業務に絞った従量課金型を選ぶ、または成果報酬型で採用が決まるまでの持ち出しをゼロにする方法があります。包括委託より部分委託の方が月額費用は抑えられますが、その分社内での対応工数は残る点に注意が必要です。自社にどこまでの体制があるかを棚卸ししたうえで、不足している部分だけを委託する形にすると、無理のない予算で導入しやすくなります。

Q. 最低契約期間や中途解約のルールはどうなっていますか?

A. 342人調査では、年間の稼働期間は3か月の回答が最多(20.7%)で、6か月以内が74.1%でした。公開料金では3ヶ月〜や6ヶ月〜を最低契約期間とする会社があり、HeaRのRPO(スカウト運用)も6ヶ月〜が基本です。中途解約時の違約金の有無・金額は会社によって差が大きいため、契約前に契約書で確認してください。初めて採用代行を利用する場合は、最低契約期間が短い会社から試験導入し、運用の相性を確認してから長期契約に移る進め方も有効です。

Q. 成果報酬型のデメリットは何ですか?

A. 成果報酬型は採用0名なら費用が発生しない一方、1名あたりの単価は月額固定型より高くなりやすい点がデメリットです。急ぎで大量採用したい場合は、成果が出るまで費用が発生しない体系のため、受託会社側の優先度が他社の月額契約案件より下がるリスクも指摘されています。契約時に「対応の優先度」についても確認しておくと安心です。複数名を同時に採用したい場合は、月額固定型やハイブリッド型の方が総額で有利になりやすい点もあわせて検討してください。

Q. AI型RPO(AI採用代行)の費用は、従来型の採用代行より安いですか?

A. 月額の総額は従来型と同じ帯に収まり、一段安くなるわけではありません。AI活用を明記している会社の公開料金も、月20万〜40万円です。安くなるのはスカウト1通・書類選考1件あたりの単価で、同じ月額でカバーできる業務量が増える形で差が出ます。比較するときは「月額あたりの処理件数」と、AIのツール利用料が月額に含まれるかを確認してください。

Q. 面接代行だけを依頼することはできますか?費用はいくらですか?

A. できます。面接代行は1回1万円〜が目安で、「月◯回までは月額、超過分は1回いくら」の組み合わせで契約することも一般的です。最終面接は代行せず自社で行うのが通例です。新卒採用のように面接が3〜5月に集中する場合は、月額に含まれる回数と超過単価を先に決めておく方が予算を管理しやすくなります。

Q. 新卒採用の採用代行費用は、中途採用と比べて高いですか?

A. 月額の目安は新卒採用が月5〜70万円、中途採用が月10〜80万円程度で、帯そのものは大きく変わりません(まるごと人事の解説による)。違いは費用の出方で、新卒は説明会・面接・内定者フォローが特定の時期に集中するため、月ごとの業務量の波が大きくなります。通年で一定の月額を払う契約より、繁忙期と閑散期で業務範囲を変えられる契約の方が総額を抑えやすい傾向があります。

まとめ・次のアクション

採用代行の費用相場は料金体系・雇用形態・職種によって大きく変わるため、最終的には自社の採用状況に当てはめた概算を出すことが重要です。見積書を受け取ったら、本記事のチェックリストで業務範囲・工数・単価が明記されているかを確認してください。

採用のプロに、壁打ちしませんか?(無料・オンライン30分)

HeaRは累計250社以上の採用支援実績をもとに、企業ごとの状況に合わせてAIの活用範囲を設計するRPO(AI-RPO)を提供しています。採用代行の費用感や、自社に合う委託範囲を整理したい方は、お気軽にご相談ください。

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監修者:大上諒(HeaR株式会社 代表取締役)。採用代行(RPO)・AI活用採用支援の実務に携わり、累計250社以上の採用支援に関与。

監修者

大上 諒

代表取締役CEO

HeaR株式会社 代表取締役CEO。累計250社以上の採用支援に従事し、AI-RPOなど次世代の採用ソリューションを開発・提供。「青春の大人を増やす」をミッションに掲げる。

編集者

HeaR編集部

編集部

HeaR株式会社 編集部。累計250社以上の採用支援で得た知見を発信。

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