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採用歩留まりをデータ分析で改善|ダッシュボードの活用手法を公開
2023-02-10

採用歩留まりをデータ分析で改善|ダッシュボードの活用手法を公開

監修者

HeaR株式会社 代表取締役 大上 諒
2016年、コンテンツマーケティング支援のサムライト株式会社に入社。同社で30社以上のメディア運営に携わったのち、新規事業の責任者として複数の事業立ち上げに従事。
2018年にHeaRを設立し、累計100社以上の採用支援に関わる。「青春の大人を増やす」をミッションに複数のHRサービスを展開中。

編集者

HeaR株式会社 編集部
採用のプロフェッショナルが複数在籍し、採用戦略・ブランディングから実行までを一貫で手がけるHeaR株式会社。
著者の詳しいプロフィール

目次

近年の採用市場は激化しており、エンジニア採用やマーケター採用などは特に優秀な方が採用できない状況となっています。

その中で、ダイレクトリクルーティングを行なっている企業では、自社の要件に合う方にはメッセージを送付し終えたなどの企業さんも多くありません。

そのような中で昨今「歩留まり改善」と言うワードがトレンドで上がってきています。

今回は、採用の歩留まりをデータで表し改善が行える採用ダッシュボードについての施策などについて記載させていただきます。

具体的には、

  • 歩留まりについて
  • 歩留まり率の視認性を向上させる採用ダッシュボードについて
  • 採用ダッシュボードを制作するメリット
  • 採用ダッシュボードの活用方法

などをテーマに、重要なポイントをご紹介していきます。

歩留まりについて

採用活動における歩留まりとは、説明会、カジュアル面談などからの応募→選考→面接→内定→内定承諾と採用フェーズで、次の段階に進んだ人数の割合のことを指し、パーセントで示した数値を、「歩留まり率」と呼びます。

採用ダッシュボードとは

ダッシュボードとは、複数の情報をひとまとめにし、データを可視化させることです。

その中でも採用ダッシュボードというのは、「エージェント」や「ダイレクトリクルーティング」、「採用媒体」などの応募~内定までの歩留まり数や率を媒体、エージェントごとにグラフで可視化するものをいいます。

ダッシュボードの自動化範囲

ATSからのCSVで吐き出される情報としては、候補者に紐づいた情報を出すことが可能ですのでこれらを自動化することが可能です。

しかし、ダイレクトリクルーティングの送信数や送信率などの候補者に紐づいていない数字は、CSVで吐き出すことが難しく手入力を行う必要があります。

採用ダッシュボードを制作するメリット

数値の可視化で採用フェーズでの負が分かる

採用活動において、歩留まり率が高ければ高いほど次のフェーズへの通過者が多く、歩留まり率が低いほど選考辞退が多いということが分かります。

採用ダッシュボードを作成し歩留まりが分かることで、どこの段階で候補者体験(キャンディデート エクスペリエンス)が悪かったのかが把握でき、CJM(キャンディデート ジャーニー マップ)の改善やツールの導入などの検討ができます。

また、最近ATSなどで歩留まり一覧表なども作成できるものもありますが、ATSの目的は、応募者の採用進捗管理を行うツールのため、細かい数値の可視化などには少し弱い傾向にあり、ざっくりとした物しか把握することができないのが現状です。

そのため採用ダッシュボードを制作することで上記課題を解決することができます。

意思決定が早くなる

人事採用担当の方とお話すると、「目の前の業務に忙殺されて上流のことを考える暇がない」と言う話をよく聞きます。

成長企業は、目の前の業務に追われながら意思決定のスピードも落とさず採用を行わなければいけません。そうなると結局分析業務が後手後手になってしまい、意思決定スピードが遅くなってしまいます。可視化できるものを一個作成することで意思決定のスピードが格段に向上します。

他者への共有工数の削減

例えばエージェントへの進捗共有を行うとき、リアルタイムの数字が出ないや共有用の数値を制作するのに意外と時間がかかるなどはありませんでしょうか?

採用ダッシュボードを制作しておけば、CSVで吐き出した数値をスプレッドシートなどへ入れるだけで可視化が行われるため、工数削減を行うことができます。

採用ダッシュボードの活用方法

採用ダッシュボードの活用方法についてお伝えします。

その中でも分析がしやすいエージェントとダイレクトリクルーティングについてお話しします。

エージェント

エージェントのダッシュボードを見るポイントは、2つあります。

それは「エージェントごとの紹介者数」と「紹介からの面談設定率」です。

上記項目の数字が各社と比べ多い企業は、エージェント会社の得意分野や求めている層のプールが採用要件とマッチしている可能性が高いです。

注力対象社に指定し、定期定なフォローアップやフィーアップなどを行うとより効率よく採用が行えるようになります。

ダイレクトリクルーティング(DR)

DRのダッシュボードを見るポイントは、3つあります。

それは、「スカウト返信率」「職種ごとの返信率」「返信からの面談設定率」です。

上記項目の数字を分析することで、「スカウトタイトル」「本文」「送付リスト」「送付時間」のPDCAを行うことができます。

これらを行うことで返信率を二桁、DRからの採用数も前年比2倍以上の結果をもたらすことも可能です。

最後に

弊社では、採用のダッシュボードツールの制作、代行支援を行なっております。

スプレッドシートに分析結果を入れる工数が少ない。分析結果から課題を出せない。課題から効果のある施策が自走できないなどございましたらコンサルタントがダッシュボードの作成方法や活用方法などについてお話させていただきます。

お申し込みは下記日程調整ツールより行えます。ぜひお申し込みくださいませ!