エンジニアの採用広報のメリット
認知度と応募数の上昇
採用広報を行うことで、自社のコンテンツがエンジニアの目に触れる機会が増加し、まず認知度の向上に繋がります。
認知度が上がってくると、求人の反応が増えたり「あの会社募集しているらしいよ」といった口コミも期待できたりと、母集団形成にも寄与します。
また、認知度が高い有名な企業となれば、ダイレクトリクルーティングでも認知度の低い企業より有利になるなどの副次的な効果も期待できます。
ミスマッチ軽減
採用広報を通じて自社の社風や価値観を発信することで、ミスマッチの防止にも繋げることができます。
発信している記事を見て、カルチャーが合わないと感じる候補者が応募してくることはあまりないでしょう。
もし採用広報記事での発信内容を知らない候補者から応募があったとしても、カルチャーを表す記事を面談・面接前に共有すれば、自社に合わない候補者は辞退する傾向にあるため、ミスマッチを防ぐことができるのです。
採用力の強化
採用広報を行うことで自社の魅力や強みを再発見でき、採用力の強化に繋がります。また、記事に対する反応から求職者に響く自社の魅力を推し量ることができるというメリットもあります。
エンジニア採用広報における5つの具体施策
Wantedly
Wantedlyは、若手エンジニアを採用したい企業であれば必ず使うべきサービス。登録者に占めるエンジニアの割合は3割以上、20代も4割以上と、若年層のエンジニアがとても多い媒体です。
ストーリーと呼ばれる採用広報記事を投稿できるだけでなく、企業の想いや価値観に特化した求人票やスカウトメッセージも利用でき、さまざまな採用手法に一元的に取り組めるサービスです。
以下の企業を中心に、日々さまざまな採用広報記事が公開されています。
株式会社マネーフォワード
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションのもと、お金に関するさまざまなサービスを提供している株式会社マネーフォワード。
社員インタビューや対談を中心に、役員のメッセージや半期総会のレポートなど幅広いコンテンツを、コンスタントに発信し続けています。
ウォンテッドリー株式会社
Wantedlyを運営するウォンテッドリー株式会社では、Wantedly上でテックブログを運営しています。
更新頻度が非常に高く、エンジニアが積極的に発信する文化が根付いていることが窺えます。内容も、具体的な実装した技術の話はもちろん、社内研修の様子やイベントレポートなどバラエティに富んでいます。
note
noteは、500万人以上が利用するメディアプラットフォームです。
Wantedlyと同じくテキストが中心となる媒体ですが、キャリアSNSと銘打つWantedlyに比べると、キャリアについて考えていない人も閲覧しているため、Wantedly以上に転職顕在層よりも転職潜在層が多いと考えられ、より長期的な目線での施策となりそうです。
また、noteはアカウントがなくても見られるため、離脱リスクが低いという特徴があります。Twitterとの連携も強いため、Twitterとの合わせ技で運用していくのがおすすめの媒体です。
noteでは、以下のような企業が発信を続けています。
株式会社ユニラボ
受発注プラットフォームを運営するユニラボ。
noteでは、エンジニアが技術や開発の裏側を発信するエンジニアブログをはじめ、社内のリアルを伝える採用広報コンテンツが多数掲載されています。
フラー株式会社
デジタル推進を支援するフラー株式会社では、フラーのデジタルノートを運営しています。
このnoteでは、MVPを獲得した社員へのインタビューやオフィスのある街の紹介などフラーらしさが伝わるコンテンツを中心に発信されています。
また、新卒採用にかける想いも記事になっており、求職者の心に訴えかけるようなメディアとなっています。
エンジニア採用ページ with Notion採用サイト
すでに採用サイトを持たれている企業さまも多いかと思いますが、専門性の高い職種であるエンジニアの場合は、全体に向けた採用サイトではエンジニアが求める情報をカバーしきれないことがあります。
そこでおすすめなのが、Notionを利用してエンジニア専用の採用ページを作ることです。Notionであればノーコードで簡単かつ小さいコストで作成できますし、なにより情報の更新もNotionを更新するだけで完了するので情報の更新が多い採用ページの作成には最適です。
エンジニア採用ページを作ることで、エンジニアが求める情報を過不足なく伝えることができ、志望度の向上に寄与します。
株式会社Gaudiy
株式会社Gaudiyのエンジニア採用ページには、技術スタックや開発環境、開発カルチャーなどエンジニアだからこそ知りたい情報が網羅的に掲載されています。
採用広報記事やテックブログのリンクも散りばめられており、採用ページ以外の採用広報施策との連携も強く、情報の密度が高いサイトになっています。
テックブログ
テックブログとは、Webサービスなどを運営する企業がエンジニアが自社で使っている技術や開発環境などを紹介するブログのこと。
自社メディアで行っている企業もあれば、noteやはてなブログなどを使う企業もあり、使用するツールはさまざまです。まずは気軽にスタートしてみたい場合や、コストを抑えたい場合であれば、noteやはてなブログなどがおすすめです。
採用だけのための施策ではないですが、エンジニア採用においても非常に効果が高いです。エンジニアは転職で、給与・職場の雰囲気とともに技術力を重視する傾向があります。テックブログで自社の技術力をアピールすることで、エンジニアに優れた技術を持つ企業と思ってもらい、応募や意向醸成に結びつけましょう。
ここからは、テックブログを運営する上で大事なポイントを解説します。
KPIを重視しすぎない
最初からPV数や読了率などを追いかけすぎてしまうと、エンジニアの更新意欲を削いでしまう可能性があります。
まずは、更新頻度を重視するのが成功のコツです。定期的な更新によりテックブログ運用を軌道に乗せるには、執筆者でエンジニアが楽しめていることが重要です。
そのため、まずはエンジニアが「これを書きたい」と思うトピックで執筆してもらうことからはじめ、軌道に乗ったタイミングで徐々に効果検証をはじめてスタートさせましょう。
採用における現状とテックブログの目指すところを整理しておく
採用に課題があるといっても、その課題は認知されていないことなのか、それとも認知はされているのに応募が少ないことなのか、はたまた選考の離脱率が高いことなのかなど、企業によって課題は異なります。そしてもちろん、その課題によって書くべきコンテンツも変化します。
自社の課題はどの部分なのか、テックブログを通じてどんな課題を解決したいのかを整理しておくことで、目的に沿ったテックブログ運営ができます。
エンジニアと人事の連携を強める
テックブログはエンジニアが手を動かす施策であるため、エンジニアチームとの連携が欠かせません。
企画会議についても、エンジニアと人事の両方が出席した上で企画を決めていくのがよいです。採用への知見が深い人事と、技術のことや候補者の心情をよくわかっているエンジニアが共に企画案を話し合うことが、よりエンジニアに響く企画を作ることに繋がります。
リリースされた記事は必ず拡散する。
リリースされた記事の拡散にはTwitterが最もおすすめです。拡散力が強いSNSであるため、よい記事であればエンジニア界隈で話題となり認知を大幅に高められる可能性も。
テックブログとそのほかのサービスをうまく組み合わせて、効果を最大化していきましょう。
イベントへの開催・参加
自社単独や共催でウェビナーを行うのも採用広報施策としておすすめです。
より優秀な人と働いて技術力を高めたいエンジニアも多く、ウェビナーで有益な情報を提供できればそれをきっかけに応募意欲が高まることもあります。
また、予算が潤沢にある場合は、カンファレンスなどのイベントに出展したりスポンサーになったりするのも、一気に認知度を上げることができて効果的です。
ウェビナーやカンファレンスに出席するエンジニアは技術を磨くことへの意欲が高い傾向にあるため、優秀な人材の採用にも繋がりやすい手法です。
まとめ
本日は、エンジニア採用での採用広報についてお伝えしてきました。
採用広報は、求職者の価値観の変化や採用難などを受け、近年注目を集めています。そんな採用広報には、母集団形成の助けになるだけでなく、ミスマッチが軽減できたり採用力強化に繋がったりとさまざまなメリットがあります。
エンジニア採用広報の施策には、エンジニア以外の職種の採用にも活用できるWantedlyやnote、イベントへの参加などのほか、エンジニア採用ならではのテックブログやエンジニア専用の採用ページなどさまざまです。
それぞれ違ったよさがありますので、自社のターゲットとする人材にはどのような施策が響くか、自社に合った施策はなにかを検討し、より効率的で成功しやすい採用広報を行っていきましょう。
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