キャンディデートジャーニーマップ(Candidate Journey Map)の目的
キャンディデートジャーニーマップは、理想と現状のギャップを見つけ、かつ優先順位が分かり、その図からネクストアクションが分かるものを指します。
抽象的に表すとカスタマージャーニーマップのような図にできますが、採用はタッチポイントがとても多いのでエクセルなどの表で表されることが一般的です。
キャンディデートジャーニーマップ(Candidate Journey Map)を作成する前に行うこと
ペルソナ設計
まずはペルソナ設計を行いましょう。上流が固まっていないと具体的な施策の落とし込みが行えなくなってしまいます。
ペルソナ設計については、下記の記事を参考に完成させましょう。
タッチポイントの洗い出し
候補者との接点(タッチポイント)を一覧化し、そこでどんなことが行われているかを書き出しましょう。
書き出し方は、認知、応募、選考、内定の4フェーズに分け記載していきましょう。
標準的なタッチポイントを出したテンプレートを配布しております。下記のURLよりご覧ください!
▼ダウンロードはこちら▼
https://hear-20737044.hs-sites.com/hpcx108
キャンディデートジャーニーマップ(Candidate Journey Map)の作成方法
キャンディデートジャーニーマップ作成にあたり具体的なフォーマットは下記画像を使用することをおすすめします。
また、記載している中で「すでに行なっていること」「できること」「やりたいこと」「できないこと」を新しい欄にプルダウンや色分けしておくことでより分かりやすくなります。
キャンディデートジャーニーマップ(Candidate Journey Map)のメリット
キャンディデートジャーニーマップを作成することで、3つのメリットがあります。
理想と現状のギャップの洗い出しができる
キャンディデートジャーニーマップを作成することは、現状の施策の状況、自社ができることや目標を達成するための施策の洗い出し、理想と現状のギャップが分かります。
またこれを洗い出すことにより、社としての施策の優先順位が分かるので、ネクストアクションを考えやすくなります。
振り返りの指標ができる
採用の成果が出しづらい企業の特徴として3パターンあります。これらに共通する所は、振り返りの仕組みや指標が作れていないことが原因に多いです。
そのため、キャンディデートジャーニーマップを作成することで、振り返る指標を作成し振り返りの仕組みを作り、採用を円滑に進めることができます。
候補者のインサイトが分かり、他施策に利用できる
キャンディデートジャーニーマップを作成するにあたり、アンケートやインタビューなどを現場メンバーや、現在応募されている候補者の方に行う必要があります。そのため選考で感じたことなど生の声をヒアリングすることができ、キャンディデートジャーニーマップを作成する以外にも他施策で二次利用をすることができます。
キャンディデートジャーニーマップ(Candidate Journey Map)を作成した際の弊社事例
ある弊社クライアントのキャンディデートジャーニーマップの作成した際の事例です。
キャンディデートジャーニーマップを作成する前に顕在化していた課題は4つありました。
- 職種ごとに採用担当が分かれているため、具体的な施策を採用チーム全体で把握できていない。
- 他社が実行している施策をおこなっているが、具体的な効果を考えていない
- 採用のタッチポイントが多数ある中で、改善すべき事項と優先順位をつけることができない
- 緊急度が高い、または重要度が高い施策に向き合うことができていない
これらを解決すべくキャンディデートジャーニーマップを作成し、現在ではこのような結果になっております。
- マネジメント層に加え、採用担当全員がCXの全体像から施策まで把握できている
- 具体的な効果まで考えて施策を実行しているので、正しいKPIの設計やPDCAが回せるようになった
- 多くある施策において優先順位をつけて実行と改善を行うことができた
- 重要度、緊急度で分けることができ、「重要そう」という何となくで施策を行うことが無くなった。
また、上記だけでなく予算算出や施策の意思決定のあいまいだったプロセスの改善にも寄与したという事象も起こりました。
まとめ
キャンディデートジャーニーマップの作成は一筋縄ではいかないのが正直なところです。しかし日々アップデートをかけながら作成することにより、可視化やその後のPDCAが回しやすくなるため採用の勝ち筋が見つかりやすくなります。
ぜひキャンディデートジャーニーマップを作成してみてはいかがでしょうか?
もし作成の代行や壁打ちなどご要望がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。