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アフリカでの農業・起業支援。その課題は本当に、私達には関係のないことなのか? #私の青春

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・フォント設定が同一で良い場合には、すでにあるCMS上のリッチテキスト文はそのまま表示できますので、各記事の編集は不要です。

アフリカでの農業・起業支援。その課題は本当に、私達には関係のないことなのか? #私の青春

青春する大人が増えれば、社会はもっと素敵になる。そんなHeaR株式会社のパーパスに共感してくれた方をお招きしておとなになって感じる「青春」について伺う、シリーズ、"私の青春”。今回は、ササカワ・アフリカ財団の田才諒哉さんにお話を伺いました。


田才 諒哉(たさい りょうや)

1992年生まれ。新潟県出身。サセックス大学 Institute of Development Studies修了(開発学修士)。ササカワ・アフリカ財団のジュニアプログラムオフィサーとして主にエチオピア、マリ、ナイジェリア、ウガンダの農業支援に携わっている。JANIC(国際協力NGOセンター)理事。これまでに青年海外協力隊としてザンビアでコミュニティ開発、NGOの駐在員としてパラグアイやスーダンでJICAや国連WFPとの協働プロジェクトの実施、国連WFPマラウイ事務所で人道支援に従事。また国際協力の現場での活動だけでなく、ファンドレイザーとして国内NPOや海外NGOを中心にファンドレイジングキャンペーンの企画立案・実行のサポートなども経験。2021年、ニューズウィーク日本版「世界に貢献する日本人30」に選出。ニュージーランドにバリスタ留学経験もあり、コーヒーが大好きです。

Twitter: https://twitter.com/ryoryoryoooooya


「国際協力」の仕事って、何をやってるんですか?


田島:

アフリカ……ごめんなさい、全然馴染みがないです! 今日は思いっきり勉強させてもらいにきました!田才さんは、どうしてアフリカでのお仕事に興味を持たれたんですか?


田才さん:

大学の時に、国際協力のゼミに所属したのがきっかけでした。そのとき、プログラムの一環で南米パラグアイの田舎の村に一ヶ月ホームステイしたんです。日本に居た時、発展途上国=貧しい、みたいな印象ばかり持っていたんですが、田舎の村に滞在したらそこにある「幸せ」見つけられたんです。そこから、もっと知りたいと好奇心を持つように成りました。


田島:

大学生の時なんですね。では、新卒からずっと国際協力系のお仕事をされてるんですか?


田才さん:

新卒では READYFORという会社に入社しています。その後、青年海外協力隊、NGOの職員、昨年ノーベル平和賞を受賞した国連のWorld Food Programmeでも働いていました。南米パラグアイ、スーダン、ザンビア、マラウイなどで生活していました。


田島:

すごい……! すみません、これ、100万回聞かれたと思うのでお聞きするのお恥ずかしいのですが、危なくないんですか?


田才さん:

もちろん、危ないこともありますよ。病気や交通事故も多い国です。当たり前ですが、夜は一人で出歩かないとか、安全な車を使うとか……リスクを最大限なくすことを心がけて、日々頑張っています。


田島:

あまりにも私が知らない世界すぎて、興味しかありません。今は日本にいらっしゃるとのことですが、どこの国とお仕事をされてるんですか?


田才さん:

今は、エチオピア・ウガンダ・ナイジェリア・マリを担当しているので、その四カ国には定期的に訪れています。


田島:

アフリカ諸国とのお仕事ってどんな感じなんでしょう……?


田才さん:

日本での常識が全く通用しない難しさがあります。約束が守られないとか、時間にルーズとか……(笑)でも、僕はわりと意味がわからない状況ほど燃えちゃうんです。予想できないことが常に起こる日々って楽しいな、と思っていて。あとは、アフリカ諸国は中央年齢が非常に若いので、20代の同世代くらいのパワーあふれる人たちと一緒に仕事ができるのは楽しいです。


田島:

正直、国際協力のお仕事って全然想像がつかないんです。ボランティア……とはまた違うんですよね。


田才さん:

僕は一般財団法人のササカワ・アフリカ財団で働いています。具体的には、アフリカの農業支援や起業支援、栄養改善の研修などをやっているんです。


田島:

農業支援や栄養改善研修はなんとなくイメージが憑くんですが、起業支援までしてるんですね!


田才さん:

起業といっても農村でのとても小さなものですが、アフリカの若者たちが起業出来るようにシードマネーを提供したりもしているんですよ。5人くらいでグループを作って農業機械の貸し出しビジネスをはじめたり、いろいろな事業が始まっています。


田島:

勉強不足で恐縮なんですが、アフリカで有名な起業家さんって生まれて来ているんでしょうか?


田才さん:

最近はすごいですね。エチオピアでは、20代の女性起業家がAI技術を使った事業を立ち上げました。ここ数年で、エチオピア・ナイジェリアではベンチャー企業を立ち上げる若者たちは急増しています。ヘルステック・アグリテックなどのビジネスも立ち上がっているんです。


田島:

全然知らなかった……!すごく面白いですね。途上国支援といえば、栄養のある食べ物を届けたり、ワクチン接種をしたりというイメージしか無かったのですが、今は起業。自分でビジネスを興して生きていく力は、一生物ですもんね。


田才さん:

それぞれの国に求められているビジネスも異なりますしね。例えば、ナイジェリアは都市部の交通渋滞がすごい国なんです。最近、それを解決するためのヘリコプター版Uberみたいなビジネスを作ったベンチャー企業も居るんですよ。


田島:

うわあああ! すっごく面白い! 全く違う国で、違う文化を持つ人達とのお仕事だからこそ、何かをなしたときの喜びは大きそうですね。


田才さん:

そうですね。普段は英語を使って仕事をしてますが、お互いに英語は第一言語ではないのでその難しさも在ります。同時に、「アフリカ」とひとくくりには出来ない各国の文化の違いもあるので、それを踏まえたやり取りは今でも難しいです。でも、そういう難しさも乗り越えて、はじめたビジネスが成功したり、農業の生産性が上がって「去年よりたくさんのお米が取れました!」と報告を受けたりすると、本当に嬉しいんです。大変だからこそ、単純なことでも喜びが大きいですね。


発展途上国の抱える課題に、向き合っていくということ


田島:

田才さんのお話を聞いてすごくワクワクした一方で、正直私は今まで、アフリカで起きている課題ってどこか「他人事」というか……自分ごととして、やっぱり捉えられなかったんです。


田才さん;

きっとほとんどの人がそうですよ。僕も、大学生まではそうでした。自分自身がバックパッカーとして旅をしたり、スタディーツアーにいったり、経験したから他人事じゃなくなったんです。


田島:

そうですよね。実際目で見なければ、当事者意識を持つのは中々難しいのも事実だと思います。


田才さん:

一回も海外に行ったことない人が、アフリカのことや、世界の課題に対して「関係ない」と思うのはある意味仕方のないことです。自分自身、アフリカに関連する仕事ができているのは運良く接点を持てたから。次は、多くの人が繋がりを持つきっかけを僕たちが作れたらいいな、と思っています。


田島:

実際に、アフリカにも訪れ仕事をしている田才さんから見る、現在の「課題」はどのようなものですか?


田才さん:

本当に、複合的で大きな問題がたくさんあります。食料問題、貧困や栄養問題。国の政治の不安定さ……挙げるだけでも数え切れません。特に、食料問題は深刻です。サブサハラアフリカの人口は現在、11億人から12億人ほど。これが、2050年には2倍になると言われています。しかし、アフリカの多くの国では、食料の多くを輸入に頼っているという事実もあります。


田島:

人口が倍になれば約25億人。その人数を養うだけの食料を、2050年までに確保できるようにならないといけないんですね。


田才さん:

アフリカの農業技術は、先進国ほど発展していません。だからこそ、増えていく人口分の食料を自国で補えるだけの生産性を高めるところに取り組んでいるんです。SDGsのゴール2、「飢餓をゼロに」ですね。


田島:

今日私は田才さんと話して、田才さんを介してアフリカとつながりを持ったわけです。なにか、今日から私にできることはありませんか?


田才さん:

アフリカのために活動しているNGOに、少額からでもいいので寄付をしてみてください。寄付をするとなると、寄付先がどんな活動をしていて何をやっているのか調べると思うんです。子ども兵の問題、エイズの問題、食料の問題、貧困の問題……いろいろな問題に向き合っている団体があります。それを知ることで、自分が知らなかった社会課題が見えてくると思います。


田島:

さっそく調べてみます!


新たな文化や人々と出会い、好奇心に満ちる日々


田島:

最後に、田才さんにとっての「青春」はなんですか? ぜひ教えて下さい。


田才さん:

自分自身の価値観や文化とは全く異なる人達と仕事をするのが、すごく楽しいんです。常に新しいことを知って、新しい人と出会って、それが僕にとっての青春です。常に好奇心を満たしてくれるような世界が広がってるんです。


田島:

実はこの「私の青春インタビュー」を通して、他のインタビューを受けていてくださった人が言っていたんです。「家族の応援があってこそ、青春できてる」って。アフリカという遠く離れた地と共に仕事をする田才さん、ご家族の反応はいかがですか?


田才さん:

家族も最初は、「アフリカ……?え、危なくないの?」みたいな感じでした。


田島:

そうですよね、アフリカに限らず、よく知らない遠くの土地に行くとなったら心配する人も多いと思います。


田才さん:

でも今は、自分自身が楽しんでいるのを感じてくれていると思います。時がたつにつれて、家族も友人も応援していってくれるようになりました。「次はウガンダ行くよ!」と伝えると、僕の両親は自分たちで本を買ってその国について調べてくれています。いつか私達も行ってみたいな、と言ってくれるくらいになりました。


田島:

すっごく素敵ですね……! 誰かと分かり合うことは、まず知ることから。私も田才さんとの出会いを通して、アフリカの問題についてちょっと知ってみようと思えました。この記事を読んだ人も、少しでも興味を持ってくれますように。


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ササカワ・アフリカ財団ウェブサイト

https://www.saa-safe.org/jpn/


田才さんが運営する国際協力サロン

https://kk-salon.com/